借入審査が通りやすい融資先を見つける3つのポイント
まずは審査通過率が高い借入先を見分けるときのポイントから3つ紹介します。
金利が高い借入を選ぶ
金利は低いほど利息負担が少なくなるのは言うまでもありませんよね?しかしできるだけ借入審査が甘い所を選ぶというのであれば、全く逆になります。
「金利が高い=審査が通りやすい」という関係を考えると、金利、それも上限金利が高い方が審査基準が緩やかになりやすいのです。
金融商品・会社名 | 金利(実質年率) |
---|---|
楽天銀行カードローン | 年1.9%~14.5% |
三井住友銀行カードローン | 年4.0%~14.5% |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 年1.8%~14.6% |
レイクALSA | 年4.5%~18.0% |
プロミス | 年4.5%~17.8% |
アコム | 年3.0%~18.0% |
アイフル | 年3.0%~18.0% |
SMBCモビット | 年3.0%~18.0% |
中小消費者金融の上限金利の相場 | 年19.0%~20.0% |
銀行カードローンより消費者金融を選ぶ
銀行カードローンと消費者金融を比較した場合、消費者金融の方が借入審査に通りやすいと言われていますが、実際に通過率を見るとやはり消費者金融の方が高い傾向にあります。
消費者金融の審査通過率が高い理由は幾つかありますが、原因として審査に費やす時間の違いによるものが大きいです。
消費者金融は最短即日の融資を売りにしていることが多く、審査に費やす時間が1日未満と銀行よりも短いです。対して銀行は、リスクを回避するため返済能力を重視する傾向にあり、審査を丁寧に行って申込者の情報を隅々まで確認しています。
消費者金融なら大手より中小の消費者金融を選ぶ
消費者金融は審査に通りやすいと紹介しましたが、同じ消費者金融でも大手よりも中小消費者金融の方が審査通過率は高い傾向にあります。
CMなどで知名度の高い大手先はそれだけ条件面もよい商品をそろえています。しかしそれだけ競争も激しく、審査基準も高くなってしまいがち。
一方、それほど知名度の高くない中小消費者金融などの借入先は審査基準もそれほど高くありません。大手先との顧客獲得競争に打ち勝つためにも、審査基準を下げて顧客を獲得する必要があるからです。
また申込数が少ない分、数値だけを基準とした審査ではなくより顧客のアピールを重視した審査が可能になります。
審査通過率の高い借入先一覧
上記の3つのポイントを前提に借入先一覧をまとめるとこのようになります。審査がある以上100%絶対借りれるカードローンはありませんが、審査の厳しい順番としてはこの通り。
- 都市銀行カードローン
- 地方銀行カードローン
- ネット&無店舗型銀行カードローン
- 大手信販系&消費者金融
- 中小消費者金融
中小消費者金融の借入審査がどれくらい通りやすいのかというと、自己破産や任意整理の情報を持っている人はブラックと呼ばれ大手消費者金融では審査にほぼ通りませんが、中小消費者金融であれば現在の職業や年収によって融資を行っている会社もあるくらいです。
中小消費者金融を選ぶべき人
- 大手の消費者金融で債務整理を行ったコトがある
- 大手の2社以上の消費者金融の審査に落ちた
- 保証人をつけて融資に対応している
- 少額の融資希望である
- すでに3社以上大手や銀行から融資を受けている
- 個人向け融資の残債が年収の1/3以下である
こちらへ該当するという人は、以下の中小消費者金融から自身にあった業者を選んでください。大手と違う判断の独自の審査基準を設けているところが多いです。
消費者金融会社 | 実質年率 | 借入限度額 | 備考 |
---|---|---|---|
セントラル | 4.8%~18.0% | 100万円 | セブンATMで使用可能なローンカードあり |
フクホー | 7.3%~20.0% | 200万円 | 2chで「神金融」との噂が |
エニー | 5.0%~20.0% | 500万円 | 債務整理しても申込可 |
サンクスダイレクト | 7.3%~18.0% | 300万円 | 年齢上限なし |
令和カード | 18.0%~20.0% | 2000万円 | 属性に合わせた多彩なローン |
TRYフィナンシャル/ ぽちスマくん | 9.85%~18.00% | 300万円 | 新興・小規模だから積極融資 |
マンモスローン | 7.30%~15.00% | 2000万円 | 他社借入のおまとめ専門 |
大手消費者金融でお金を借りられる可能性がある人
ここで良くある勘違いというのが、大手消費者金融1社に落ちた=大手消費者金融はどこもお金を借りれないと思ってしまうこと。
それぞれの金融機関によって審査基準というものが異なります。
ですから保証会社の違いによっては、アイフルの審査には落ちたけれどプロミスではお金を借りることが出来たというケースや、その逆もあり得るのです。
大手消費者金融でお金を借りられる可能性がある人は、以下の条件を満たしている人です。
- 借入が初めての人
- 借入件数が3件以内
- 借入総額が年収の1/3以内
- 低額でも定期収入がある人
上記の条件を満たす人であれば、大手消費者金融で借りられる可能性は十分にあります。
大手の借入で審査に通りやすいのは?
大手消費者金融会社のアコム、プロミス、アイフルは月別に契約率のデータを公表しているので2018年7月から12月までの半年間を比較してみました。
アコム | プロミス | アイフル | |
---|---|---|---|
2018年7月 | 41.6% | 44.6% | 45.3% |
2018年8月 | 43.7% | 46.4% | 46.0% |
2018年9月 | 43.4% | 45.9% | 46.3% |
2018年10月 | 45.0% | 47.0% | 45.9% |
2018年11月 | 44.7% | 45.9% | 45.5% |
2018年12月 | 43.7% | 43.4% | 42.8% |
6か月平均 | 43.7% | 45.5% | 45.3% |
せっかくですので、今回は審査通過率として扱われる新規貸付率を参考にランキング形式で紹介していきます。(新規貸付率は毎月更新されるため、変動する可能性があります)
本当に審査に通るのかという不安があるかと思うので、ここでアコムの2018年3月期第3四半期「データブック」を公開しておきましょう。
このように約9割が年収500万円以下、また4人に1人が年収200万円以下でもお金を借りることが出来ています。
大手消費者金融カードローンの審査に通るコツ
カードローンの審査に通るかどうか不安だという方は以下の方法を試してください。
借入希望額は低めに申告する
借入審査に通りやすいよう、希望額はできるだけ低く申告しましょう。借入希望額を少なくする方が審査に通る可能性が上がります。
この借入希望額を多くしてしまうと、資金繰りが厳しい人だと判断され、お金借りれない理由になりかねません。また、あらためて申し込みをするにしても初回で審査に通るより時間がかかってしまうのです。
借りたい金額が少ない=急な出費で足りない分だけ借入をしたい人と判断される可能性があり、借入希望額が少ない方が審査通過しやすい傾向にあります。
借入審査の申し込み情報は正確に
借入審査が不安な人が一番確実で簡単に行える審査対策は、申込情報を確実に入力すること。
申込情報と実際の情報と差異があると、その情報を原因に審査落ちとなってしまいます。さらに意図的に収入などの情報で嘘をついたとして悪質だと見なされてしまうことも。
消費者金融や銀行カードローンは多くの人の審査を行った審査のプロで、申込情報の嘘を見抜くノウハウも持っています。
年収は手取りではなく総額を記入すること
年収は手取り金額ではなく税金や社会保険料などを含めた総額を書いてください。当然ながら収入は多いほうが借入審査に通りやすいですし総額を記入することは何も問題ありません。
なお、個人事業主の場合「年収」ではなく、「所得」で計算を行う必要があることには注意しておきましょう。
一人暮らしは実家へ住民票を移すのもあり
借入の審査では、一人暮らしよりも家族と同居している人の方が信頼されやすいと言われています。また実家が持ち家の場合、賃貸に暮らしている時よりも審査には通りやすいです。
ただし、住民票を移すとカードの郵送などすべて実家に届いてしまうので家族にばれるリスクは高くなるので注意は必要です。
銀行カードローンで審査に通りやすくするコツとは?
これまで、消費者金融の借入審査に通りやすくなるポイントを紹介しました。
同じように、銀行によって「借入審査が通りやすい銀行」と「借入審査が通りにくい銀行」があると言われていますが、実際に銀行が借入の審査をするときの審査項目は、どこの銀行も同じ審査項目で審査をしています。
同じ審査項目で審査をしているのに、なぜ「審査が通りやすい銀行」と「通りにくい銀行」に分かれるのでしょうか。
それは、それぞれの銀行によって審査の基準が違うからです。
- 都市銀行カードローン
- 地方銀行カードローン
- ネット&無店舗型銀行カードローン
つまり、銀行によって「どの程度までであれば、貸付したお金を回収できなくなるリスクを取れるか」によって違いがあるということ。
借入審査が厳しいカードローンでも突然審査通過することが!?
借入には審査が厳しい所と比較的易しいものに分かれていると言いましたが、実は審査が厳しいカードローンでも突然審査に通過することがあります。
審査に突然通過する理由には、どのような原因が考えられるのか、具体的な場面や理由を解説します。
夏季休暇前や年末前などは融資額のノルマが上がる
借入会社も当然営利企業であるため、売上や会社の利益を気にしながら審査を行っています。
特に、夏季休暇前や年末前など、借入の申込需要が高まる時期は、融資額や契約数のノルマが設定されることが多いです。
このようにノルマが高い場合、審査の担当者もノルマ達成のために通常よりも審査の基準を下げることがあります。
もちろん会社によって審査基準は違いますが、通常では審査に通らない信用情報の人でも、ノルマが高いときには審査に通る、といったことが起こるのです。
ただ、信用情報がブラックの人でも簡単に通過できるわけではなく、審査に通るか落ちるかの当落線上にいる人が合格するケースもある、といったレベルです。
審査が通りやすい借入(まとめ)
借入の審査の通りやすい面を重視するのであれば、金利が高いほど審査の通過率が高くなりやすい傾向にあるので自分の属性に応じて選んでみましょう。
高金利のカードローンは多売です。貸付額を抑えて多くの人に融資することで、貸し倒れの1件当たりの損失を抑えつつ、数で利息を出す特徴があります。
一方、低金利のカードローンは返済能力のある人に高額の融資をして利息を取ります。貸付金額が高くなれば貸し倒れのリスクが上がるので、審査は慎重になるのです。
ただし借入の申込を行う時期によって審査の通りやすさが変わると紹介しましたが、借入審査の通りやすい時期に手当たり次第に同時申込みを行うことは逆に審査落ちの原因となってしまいます。
借入の申込に関する情報は個人信用情報機関に保管される為、借入の申込を複数回にわたって行っていると、「この人はよほどお金に困っているのではないか」と判断されてしまうからです。
審査に通りやすい時期であったとしても、短期間に複数社の借入に申込を繰り返すのはやめましょう。